なんで、このタイミングでこんな言葉が出るんだろ‥。


自分でも、不思議だった。



「‥私、好きだったんです、鳥海先輩の事!!」



二度目に口に出した時は、鳥海先輩を見て言っていた。



言うつもりなんて、本当に無かった。


でも、苦しかった。


昼間、あれだけ泣いたのに今も目から涙がこぼれ落ちそう。



「‥手嶋‥」



「だから‥苦しかったんです」



「すまん。手嶋の「言わないでくださいっ!」




鳥海先輩の言葉を遮り大きな声で叫んでしまった。


「分かってますから‥」



そう言いながら無理に笑顔を作って鳥海先輩に笑った。