でも、それが間違えだった。


「一緒に帰ろうか?」

「‥‥」


部活が終わるまでしっかりと、体育館に居た新堂先輩。


しかも、着替えに行ってる間も‥。


あの時きちんと話を聞いてれば良かったと後悔しても、既に遅い。


「あの、私友達と帰りますんで‥」


と言っても紗良とは、あの後話とかしていないから、気まずい。


でも、ここはこうでもして逃げないと‥。


「なら、その友達も一緒でも構わないよ?」


なんなんだ、この人!!!

断っても断っても、次から次へと!!





そんな時だった。








「手嶋、少しいいか?」







新堂先輩と話をしていると、真横から鳥海先輩の声が聞こえた。