前から薄々気付いてた。何だかいい感じじゃないって?

だから、あの時も素直に言えなかった。

でもさ、最初から私の入る隙間なんて無かったんだって。


『ありがとう、翔ちゃん!』


親友の紗良からは、幸せいっぱいってオーラが漂ってる。

そんな紗良に、私はきちんと笑えてるかな?なんて少し不安になりながらも、何度も良かった良かったって声に出した。



だって、声に出してなきゃ堪えてる涙が零れて落ちそうなんだもん。





紗良に幸せになってもらいたい。




そう思う自分も居るけど‥‥





やっぱり、失恋って辛いんだ。