「!!!」


ギュッと後ろから強い力で引き寄せられそのまま包まれる私の身体。


さっきと同じだ‥。


「要、手嶋と知り合いだったのか?」

「うーーん、さっきね。知り合ったんだよね?」


でも、私の口から何も出てこない。




それほど今のが、衝撃的で声が出ない。


出そうなのは、目からの‥なみ、だ。







なのに、目の前が急に暗闇に襲われる。






「これ、落し物だよ、手嶋ちゃん」





聞いたことの無い声がする。



でも、目の前が見えない。