「わぁっ!!わぁっ!!
す、す、すいません!!!」



そう言いながら胸元を押し返すが、なかなか離れられない。


な、な、なんで!?!?


恐る恐る顔を上げると金髪の男の人が、私の顔を見下ろしていた。



「もう少し、抱き締めてても良いかな?」


「…えっ?はぁ??」


思いもしない発言に変な声が出てしまう。



だって、当たり前でしよ!!



初めて会った人に、抱き締めても良いかって言われたら驚くし、答えはNOでしょ?



なのに、この人は私のことを離そうとしない。



逆に更にきつく私を抱きしめる。





「甘いね、君の匂い…」




そう言いながら、私の肩に金髪の人の顔が近づいて来た。




な、な、なに!?!?




「や、やめて下さい!!」




これでもかって位、力一杯押し返した。