「クローゼットの中に服用意してあるから、好きなのに着替えたら昼飯にしようか。俺がご飯作ってあげるからな」
そう言って怜は部屋から出て行った。
クローゼットのドアを開けてみた。
ハンガーに服がかかっている。
どれも無難なデザインだけど品があるような…そのうち一着を手に取りタグを見てみたらasaと書かれていた。
asaは有名ブランドで、怜のお母さんが経営しているんだっけ…。
品質もデザインも良いが、高級ブランドとして有名で誰もが知っている。
用意してもらった服はどれもシンプル且つ綺麗めで、私でも着やすそうなものばかり。
実家ではお古ばかりで新品なんて着れなかった。
目の前には沢山新品の服があり、どれもこれも輝いてるようにみえる。
その中から白いワンピースとデニムのジャケットを着て、鏡の前に立つ。
ワンピースの素材や細かくあしらわれたレースのデザインが美しかった。
服が良すぎて、私の素材の悪さが目立ってる気がするけど。