急に隣から投げ込まれた爆弾に、一瞬フリーズする。

「…はっ?ちょ、お前何言ってんの」

「今もさ、じっと眺めちゃってさ。まあ、確かに可愛いよね、高宮」

「彰、高宮だけはだめだよ」

「わかってるよ、冗談だし。しかしよくばれないよなって思うよ」

「余計なお世話だよ」

からかうように言う彰をあしらって教室に目を向ける。

「啓斗さ、今まで女子は怖いとか言ってそういうの全然なかったじゃん。その力もあるけど」

彰が少し真面目トーンで話し出す。

〔今度は傷つかないよな〕

俺の力のことを知っているのは高宮と、この幼馴染だけだ。

知ったら普通関わりたくなくなるようなこの力を持っている俺と、彰は普通に話す。