放課後。

私以外の3人は掃除で、私は1人で終わりを待っていた。

トイレから戻ってくると、掃除は終わっていて、希海たち3人が教室に残っていた。

「ねえ」

私が教室に入ろうとドアに手を伸ばしたとき、中から声がした。

「結良ってさ、ちょっと何考えてるかわかんないことない?」

「え、望由もそう思ってた?なんかいつも愛想笑い浮かべてるなぁって思ってた」

私はドアにかけた手を下ろした。

そのまま廊下で立ち尽くす。

「私たちといて、楽しいのかなって不安になるよね」

望由も、希海も、礼奈も。

気づいていた。

ずっと隠せていたと思ってたものがばれていた。

幸い、カバンは持っていた。