「えっと、なにかな。急ぎ?」

「そう。すっげー急ぎ」
「ついてきてほしいんだよな」


なんか、この二人……昨日と違う?

目も充血してるし、少しだけ息が荒いし。

……そうか、調子が悪いから保健室に行きたいんだ!


「分かった、一緒に行く。しんどいんだよね? 保健室にで休ませてもらおう?」


すると男子二人はニヤリと笑って「保健室いいなぁ」と。二人で笑い合う。

その瞬間を、ちょうど見ていた友達が私の腕を引いた。


「なんでねねちゃんに言うの? 調子悪いなら、あんたらだけで行ってきなよ」

「そうだよ。ねねちゃん小さいのに、二人を支えるなんて無理だって」


友達が優しくて……。嬉しい。

だけど、こうやって小さな私が誰かに頼られるのも嬉しいから「大丈夫だよ」と。それだけ残して、三人で教室を後にした。