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_______さくら姫の部屋


さくら「ねぇ、マリー。わたし、先ほどソラ王子を窓の外にお見掛けしたの。」

マリー「え…そうだったのですか?」

さくら「でもね…。最初に見たときは、とても優しく、素敵な方に見えたのに、今は、別人のように冷たい目をされている。」

マリー「ソラ王子がお優しく見えた…のですか?」

信じられない…とでも言いたそうなマリー。

さくら「えぇ、白馬に笑いかけるお姿が、…とてもきれいだった。」


さくら姫は思いました。
”何か理由があるのかもしれない”と。


さくら「マリー。ソラ王子のことで、何かわかったら、わたしに教えてね。」

マリー「かしこまりました。」


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________…


ロスマン帝国にさくら姫たちがきてから、
1か月ほどが経過しました。


さくら姫も、ようやくここでの暮らしになれてきたよう。

今のところ、ロスマン帝国も
過激な動きは見せていないようです。


さくら「この平和が、ずっと続けばいいのに…」



……しかし、事件は起きました。


_ドンッドンッ!

部屋のドアが勢いよくたたかれました。

マリー「…?」

マリーがドアをあけると

使節団員A「さくら姫様…!!!」

団員が血相を変えて入ってきました。

さくら「…どうされたのですか?」

様子が、ただ事ではありません。


団員A「…団員の1名が、…何者かに殺されかけました。」


さくら「…!」