「今日もいいお天気、おひさまポカポカ、風そよそよ、あ〜気持ちいい…あら?今日はおうちの中がさわがしいにゃ…そうそう、あたしの家族は犬たちがいうご主人様、つまり人間のこと。あたしはネコ。名前は『まみ』人間がつけた名前。今日はこれからお出かけみたい。ふわぁ〜また眠くにゃってきた。おやすみ〜」

「ふわぁ〜っ、眠いにゃ〜…」と眠い目をとろ〜んと開きながら押し入れのあったかい布団の上で、白いからだに黒と茶の模様が少しついてるフワフワの毛並みをととのえながら
「いま何時にゃの?にゃぁ〜んかおにゃかすいたにゃ〜」
と、う〜〜んと背伸びをしてネコの食卓へいきました。
カリコリカリコリとごはんを食べていると、おうちのひとが
「まみ〜こっちおいで〜」
とうれしそうによんでいます。
「ん?にゃに?」
「みゃ〜みゃ〜」
「…って、あんただれよ」
そこには黒と茶のしましま模様のオスの子猫がはしゃぎまわっていました。
「まみちゃん、この子は『ぱぴ』今日からうちの子だからよろしくね」
と、おうちのひとに子猫を紹介されました。
「にゃんにゃのよ急に!勝手にすれば!」
と、機嫌が悪くなったまみさんは、シッポでポンポン床をたたきながら毛づくろいをはじめました。
タタタタッ!ぴょ〜ん!バタバタバタバタ!
「みゃ〜みゃ〜遊ぼうよぅ!みゃ〜みゃ〜遊ぼうよぅ!」
ぱぴくんです。
まみさんはがんばりました。ここで怒ってはいけないと、じっと無視しながらがんばりました。でもとうとうまみさんはお鼻を真っ赤にして怒りました。ムギュ!ぱぴくんがまみさんのシッポをふんづけてしまったから
「いい加減にしにゃさいっ!毛づくろいもできにゃいじゃにゃい!」
「…ごめんなさい」
ぱぴくんは部屋の隅っこで壁にむかってシュンとしてしまいました。しかたがありません、ぱぴくんはまだ生まれて1ヶ月、まみさんは生まれて1年のお姉さんですから。でもね、まみさんもはじめはそれはやんちゃでイタズラばかり、まだ人の片手にちょこんと乗るほどちっちゃいくせに。ネコなのに水遊びが大好きで、キッチンにのぼって蛇口から出る水を手でピチャピチャ。おかげでキッチンのまわりは水びたし。ひょっとしたらまみさんのほうがもっと暴れていたかもしれません。タタタタッ!ドタッ!バタッ!またぱぴくんががんばっているみたいです。