そこら辺に歩いてる人を捕まえて聞くしかないっ!

その人が親切な人だったら詳しく教えてくれるかも…なんて淡い期待を抱きながら船に揺られること1時間弱!

兵庫県に着きました!まぁ、もともと住んでいたところも兵庫県だけどね!

優しそうな人、優しそうな人…あっ!あの人優しそう!

緑のトレーナーにジーパンを着ている長身のお兄さん。

髪は濃い藍色で目は…帽子を目深に被っていて目どころか顔すら見えない!
って!そんなことより早く道を聞かないと!


「あの〜すみませんっ!
ここから一番近い駅に行きたいんですけどどうやったらいけますか?」


「ここから一番近い駅、ですか?
それならこの道を真っすぐ行って3番目の分かれ道で左に行けば駅に着けますよ」


な、な、な、なんて優しい人っ!


「本当にありがとうございますっ!
あなたがいなかったらここまでこれてなかったかもしれません!」

「いえいえ。
困った時はお互い様、ですから」