「ねぇ天音、本当に行っちゃうの？」


「そうだぞ！せめて相談くらいしてくれたら」


「大丈夫だよっ！相談しなかった理由は何回も説明したでしょ？

相談なんかしたら絶対反対されていけなくなるもん！」


「たしかに、反対しただろうが…」


「でしょ？
というかお父さんもお母さんも心配し過ぎだって！

あっちでの生活費は私が稼ぐし」


「そこよ！心配なのはそこなの！
天音は最後までなんのアルバイトするのか教えてくれなかったけど結局何をするの？」


「ん〜ここまで来たしいっか！
するのはモデルだよ！
人気が出るかはわからないけど…」

　
「モデルっ！？
天音なら人気の心配は無いがストーカーとか大丈夫なのか…？」


「そこは事務所の方で気をつけてくれるみたい
というか私をストーカーしようとする物好きなんてそうそういないでしょ」


…そう、だよね？
これが最善とまではいかないかもしれないけど何もしないよりかはマシなはず

「無自覚なところも心配の一つだよな…」


「…？
よくわからないけど行ってくるね〜！」