「よし!今日はユリが帰ってきた記念だからな!
 パーティでも開くか!」
「…そうだね」
「そうね〜それじゃぁ、私は来れる人を探しておくから、
 着替えたらお料理をお願いしちゃってもいい?」
「わかった」

私は足早に部屋に入った
…だって、本当の家族じゃないから
二人は、孤独な私を拾ってくれて、
それから色々とお世話をしてくれたんだ

…私は無意識に、自分の右膝を撫でていた

「…あ、着替え」

パーティだっけ、
淡い水色の腰部分に黒い大きなリボンがある
シフォンドレス…でいっか、
黒い手袋もつけてね、

部屋を出ると、早速多くの人が集まっていた

「あらっ、やっぱり似合うわねぇ〜」
「ニコッありがとう、お母さん」

このドレスはお母さんが私の為だけに作ってくれたドレスで、
世界に一つしかない

「あぁ、ユリは何でも似合うからな」
「そう?ありがとう。
 …あ、お土産見たよ。今回もたくさんっ
 ありがとう」