「…近くの公園に行こうかな」

たしか、私の家の近くに公園があったはず…
…懐かしいな、その公園で幼馴染と遊んでたんだよな…
確か名前は…そう、

「ヒナタ」

ヒナタの名前を呼ぶのも久し振りだな…

外に出ると、気持ちのいい風が吹き抜ける
今は11月
だから、朝は少し肌寒い
いつもの部屋着の上にパーカーを着ただけだから、少しだけ寒いけど…
我慢できないほどじゃない

公園につくと、懐かしい光景が広がっていた

「うわぁ、懐かしいなぁ…」

思わずそんな声が漏れてしまった
久し振りにブランコに乗ろうかな、と思いブランコに向かおうとすると…

「おいっ!リク、やめろよ〜!」
「ハハッ、やめねぇよ!なぁ、ルイ?」
「レンはいじられやすいからなぁ…そう思うよね、ヒナタ?」
「…そうだな、レンは馬鹿だからな」
「なっ!なんだよ、それ〜!」

私の家とは反対側から、男の人たちの声が聞こえてきた
…ん?ヒナタ、?
同じ名前なだけか…
この時の私は、特に気にすることなく、ブランコに乗った