お二人は、どれだけ年齢を重ねても、
新婚夫婦のようにいちゃついてる

「はぁ…ごちそうさまです。
 じゃぁ、行ってきまーす」
「あら、行ってらっしゃい。
 気をつけて行ってきてね。
 頑張ってね」
「行ってらっしゃい。
 気をつけていくんだぞ。頑張れ」

…なんで、この人たちは
大切な家族を殺した私に、
優しくしてくれるんだろう

「…ありがとう、行ってきます」

涙をこらえて、私は足早に家を出た
…そしたら、

「ユリ、おはよう」

ヒナタが門の前になっていた

「ヒナタ?
 おはよ、どうしたの?」
「いや、心配だったし…。
 朝一緒に行こうかなぁって思って」

ふぅん?

「そっか、ありがとう」
「…別に、」

照れてる
耳が真っ赤だもん

「…ねぇ、昨日の人達は一緒じゃないの?」
「あぁ、今日の昼休み、旧生徒会室に来てくれるか?」
「うん、わかった」
「ありがとう」

旧生徒会室かぁ…
どんなところなんだろ
ちょっと古いのかな