「由衣ちゃんも大丈夫か?友達のこと心配だよな。」
翔太は俯いたまま話さない、由衣に声をかけた。

「心配していただいて、ありがとうございます。夏鈴のことは前から気になることはあるんです。だけど、ここまで怯えているのを見ると、動揺してしまいました。」
由衣は涙声になりながら、答えた。

翔太も正直驚いたし、ただ事ではない何かを抱えているのだろうなとは思った。だけど、話したこともない人にどのような手を差し伸べればいいのかさっぱり分からなかった。

「ただいまー。ご飯買ってきたぞ。」
陸斗の声がして、みんなで昼食を食べた。