夏鈴が寝息をたててから
「俺ら怖がらせるようなことしちゃったかな、、、。」
翔太は申し訳なさそうに由衣に話しかけた。

「翔太先輩達は全然悪くありません。ちょっと怖い思いしてたみたいで、、、。でも私がそばにいるので大丈夫です。ありがとうございます。」

「でもほっとけねーわ。このままここで寝かすわけにもいかねーし。それにその子さっき抱えたけど、軽すぎたぞ。食べてるんかな?」
陸斗は心配そうに口にした。

「俺の家ここから近いから運ぶか。だけど、怖かったりするかな。」
と心配して翔太がつぶやく。

その時ポツポツと雨が降ってきた。
「やっぱりここにいたら、濡れる。俺ん家いったん来いよ。急いでひとまず傘持ってくるわ。」
そう言われて由衣は翔太の家に行くことを決めた。陸斗が夏鈴を抱え、翔太は傘を慌てて持ってきて、そのまま家に向かった。