ナイルさん、このお姉さんをブロックしたんだ…。
「あんたもブロックされたんじゃないの?ナイルくんに本気になるのはやめておきなさい、ほんっと女になんて興味ないんだから」
お姉さんは顔を歪めるように笑いながら、そう忠告して去っていった。
ブロック…私も?
でも…。
ナイルさん、あんなに私のこと愛してくれたのに。
「リアナっ、なにしてるんだ!」
がしっと腕をつかまれて、小声で注意された。
オウキくんだ…。
「…ごめんなさい」
「ったく、最近おかしいぞ…!」
「うん、ちょっと…思春期で」
「はぁ?」
適当な言いわけを口にしながら、ううん、とうつむく。
それよりも、ナイルさんがぶじなのかどうかが心配。
あの銃声とは関係なかったのかな?