そして、待ちに待った撮影日当日。
わたしは、事前に伝えられていた都内にある撮影スタジオに向かった。
日曜だから街中はたくさんのカップルや家族連れで賑わっていて、オシャレで高級というイメージ通りすれ違う人達はみんな雑誌の中から抜け出してきたみたいにオシャレで、アウェイな空気を感じながらスタジオまでの道のりを歩いた。
「おはようございます」
スタジオに着いて、緊張しながらも既に準備を始めているスタッフの皆さんに挨拶をした。
「あ、音夢ちゃん。今日もよろしくね!」
初めて読者コーナーの撮影してもらった時から同じメンバーだから、もうすっかり顔を覚えてもらっているみたい。
笑顔で声をかけてもらえて、緊張が少し和らいだ。