彩香「美奈…モテ期到来?」

美奈「バカ言ってないで教室いくよ。」

彩香「聞いてないことだらけで、美奈のモテ期にしか見えないよ。」

美奈「…ちゃんと話すから変な誤解だけはナシの方向でお願いします。」


そんな会話をしながら、私達は教室へ向かった。

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________________…



ガラッ


彩香「おはよーー!」

教室に入ると、 


相沢「!」


真っ先に相沢くんと目が合った。

そして、
そのまま相沢くんの方へ向かう。


昨日のことを思い出して、
顔が赤くならないように、といつもより顔を引き締め、

美奈「相沢くん、おはよう。昨日はありがとう。」

笑顔でそう伝えた。

すると、相沢くんは

相沢「…ん。昨日よりずっと顔色が良くて安心した。こちらこそ色々ありがとう。」

そう言って優しく笑ってくれた。

と、そのとき、


ボソッ___



美奈「え…」


相沢「じゃ、またあとでな。」


美奈「…」


彩香「どうしたの?美奈…固まっちゃって…って顔赤っ!大丈夫!?」


美奈「なんでもない!!今日、暑いからかだと思う。ちょっと顔洗ってくる。」


彩香「あ、そう…?いってらっしゃい。」

どことなく腑に落ちないというような顔をした彩香を残し、

私は教室を後にした。


______…


美奈「っ…」


___"俺、美奈の笑顔、可愛いと思う。
笑ってた方が、いい。"

可愛いなんて言われたことないからっ…
どうしていいかわかんないよ…


相沢くん、どこまで良い人なんだろう。
そんなことを思いながら、
全力で顔を洗ったのだった。