美奈「いってきます!」

久しぶりに、元気良く家を出た。

昨日はあれからしばらく保健室で過ごし
そのまま早退。


念のため、という保健の先生の指示に従った。

相沢くんとの和解で
頭の中の不安も、少し整理できたし
体もしっかり休められたおかげで
今、ものすごく調子がいい。

昨日は勢いで相沢くんのこと
拓哉くんって呼んでしまったけど
よく考えたら地味メガネの分際で
イケメンで女子の視線を集める相沢くんを名前呼びするなんて…



頭が高い!


って気づいたから、やっぱりやめとこう。


だけど、ちゃんと友達になれて
本当に素直に嬉しい。

やっぱりいい人だなぁ…相沢くん。


そんなことを考えながら歩いていると


彩香「あ!!美奈!おはよ!!」

いつもの待ち合わせ場所に、
彩香の姿が見えた。

美奈「おはよ。」

彩香「体はもう大丈夫なの!?」

美奈「うん、すっかり良くなったよ。心配掛けてごめん。」


彩香「ううん!良くなったなら本当に安心した。それでも、無理しちゃだめだよ!」


美奈「わかってる。ありがと。」


あぁ…平和だ。


そんなことを思いながら、学校へと向かった。