その日の夜は、なかなか寝付けなかった。


彼女に避けられてしまうのか、と思うと
明日学校へ行くのも憂鬱だった。


俺にはもう、あの笑顔を向けてくれないのだろう。
そう思うと、胸にポッカリと穴が開いたようだった。


_____


__________翌日。


なかなか寝付けなかったせいで
寝坊した俺は、重い足取りで学校へと向かう。


そして教室に入った時、



相沢「ッ!!」


崩れるように倒れていく彼女が目に入った。


呼吸をするのも忘れるくらい必死で
彼女の側まで走り、抱きとめた。




___そのとき…





美奈「あ…いざわ…くん…ごめっ…ね…」




意識を失いかけながらも
彼女は俺に、そう言ったんだ。



…避けられると思ってたのに。

口も聞いてもらえないと思ってたのに。


なぁ、俺、まだ頑張ってみてもいいのか?







____やっぱり、好きだ。お前が。


この瞬間、
諦めきれないくらい本気なんだ、と
改めて気づかされた。



相沢side END