俺の行動に、怒りを露わにする山神帝。


これは、大事になりそうだ、と思ったが、


相沢「こいつがあんたに怯えてるから。」


俺の放った一言で、ヤツは何も言わなくなった。


それを見て
ホッとしたのと同時に、
あいつの中で、彼女はただ気に食わない女、ではない、と確信してしまった。


どうしようもない、嫉妬と独占欲のせいで
彼女と山神帝との間に何があったのかを
知りたかった。


だから、
送っていく、と彼女を誘い
その真相を聞こうとした。


一瞬_____


ほんの一瞬だけ、
彼女が俺に笑顔を向けてくれた時、
心を開いてくれるんじゃないか、
話してくれるんじゃないか、と
期待したけれど、



美奈「ッ相沢くん…ごめん…!」


それは幻想だった。


もう、諦めるしかないのかもしれない。

俺は彼女とはこれ以上、仲良くなることも
ましてや恋人になんてなれない。

その現実を、強く叩きつけられたようだった。