屋上では空が青々と晴れ渡り、
心地よい春風が吹き抜けていた。

行き詰まった心も自然と解放されていく。
俺は目立たない柱の裏側で横になった。


雲がゆっくりと流れていく。

そしてそのまま


相沢「…_____」


そよ風に吹かれながら
眠りに落ちた。


____


___________


_______________…




「___…うして?」







「___…んでいつも…」





…なんか聞こえる




俺は重たい瞼を開けた。


いつの間にか眠ってしまっていたようで
目を開くと青かった空は茜色に染まりかけていた。



どうやら柱の向こう側から声が聞こえるようだ。
まぁ、俺には関係ないけど。
そんな気持ちで何気なく覗くと


相沢「!」


そこにいたのは
さっきすれ違った女子生徒だった。


俺が驚いたのは
少し離れたところで空を見上げる彼女が


____泣いていたから。