リビングから玄関へ顔を出すと、


彩香「美奈…!大丈夫?」

そこには心配そうな顔をした彩香がいた。


美奈「ありがと…彩香。」


残念ながら、大丈夫ではない。



美奈「彩香…私、最低な人間だよ。」


ずっと消えない自己嫌悪。


彩香「…何があったの…?」


自分がしてしまったことに
後悔してももう遅いのに。


美奈「…」


黙ったまま何も言わない私に


彩香「…学校…行けそう…?無理はしちゃダメだよ?」


と、声をかけてくれる彩香。


そうだよね…
今は学校に行かないといけない時間…


美奈「…行く。」



行きたくないけど
休む理由もない。


それに…


逃げたくない。