言われた通り席に着席し、
他の皆んなが集まるのを待った。

それから程なくして会議室も人がいっぱいになり、


_____あいつも、やってきた。




ギュ…




私は自分の手を握りしめた。

負けないように、という想いを込めて。



相沢「…」




風間「遅いぞ、帝。早く座れ。」

帝「へーへーすんませんね!会長!」

笑い流しながら席に向かう先輩。



しかし、


美奈「!」


先輩がまっすぐこっちへ向かってくる。



ゾクッ


嫌でも思い出すあの出来事。



今までみたいに、罵倒返しで太刀打ちすればいいじゃない。

なんでそんなに怯えてるんだよ、私は。



美奈「…ッ」



気持ちとは裏腹に反応する身体に
耐えきれなくなり思わずうつむいてしまった。


しかし

相沢「なんの真似、ですか?先輩。」

相沢くんのドスの効いた声に顔を上げると


帝「…」


見れば先輩が相沢くんの前まで来ていた。