だめだ。弱気になってあんなやつに負けるなんて絶対に嫌だ。

そうやって自分の気持ちを奮い立たせ
顔を上げた。

すると、

相沢「…実行委員。行こ。」


目の前には、いつも通り無表情の相沢くんが立っていた。


美奈「あ…そうだね。」


わざわざこっちに来なくてもいいのに…

そんなことを思いながらも
迎えに来てくれたことに少しホッとしていた。

ひとりで先輩に近づくのはやっぱり怖いから。

後ろを見ると彩香が心配そうにこっちを見ていた。

その視線に向けて
行ってくる、の意味を込めて軽く頷き、
私は相沢くんの後に続いて
会議室へと向かった。