しかし、事件は放課後に起きた。



相沢「…近づかないでくれますか、先輩。」


帝「なんでテメェに指図されなきゃなんねぇんだよ。」


なんでこんなことに…


それは遡ること1時間。

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帰りのホームルーム。



先生「それでは今日の伝達事項は以上!それから実行委員は文化祭の話し合いがあるから会議室に集まってくれ。部活をしている生徒も今日は話し合いが優先だ。」

実行委員…

あいつと顔を合わせなきゃいけないときがきたのか。

先輩の顔を思い出すと
無意識に身がこわばった。


やはり恐怖はそう簡単に消えてはくれない。

気持ちと体が"無理やり"という行為に恐怖を覚えてしまっている。

果たして先輩の前で今までみたいに
平然としていられるのだろうか。


ギュッ…



そんなことを、考えながら静かに手を握った。