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放課後。

私たちはいつものカフェに来ていた。

彩香「…で、なにがあったの?」


美奈「…えっとですね…」


とりあえず昨日起こった出来事の一部始終を話した。
もちろん、疑問に思っていることも。


彩香「…お気の毒に…としかいえませんな…」

美奈「…ほんとに分からないことだらけでさ。」

彩香「その、『この前言ったこと』って覚えてないの?」


美奈「んー…なんか色々言われてるからどれのことなのかも分かんないし、それ以前にあいつの言うことを覚えておこうという努力はしてない。」


彩香「だよね…。でもそれが何かが分かれば、解決策見つかるかもしれないよね。」

美奈「…うん…。」

たしかに先輩のギアを変えてしまうきっかけが分かれば、
そうならないように対策を考えることもできる。


問題は何がきっかけで先輩にスイッチが入ってしまうかが分からないことだ。

彩香「…もういっそのこと先輩に直接聞いちゃう…?」

美奈「いやいや、それは無理。一種の恐怖症みたいになっててしばらく私から近づくのは無理。」

一度ならず二度までも無理やりあんなことされたら、
怖くもなる。


彩香「そうだよねー…。困ったな…」

そういえば疑問といえば、

美奈「あのさ…相沢くんてすごい親切で有名だったりする?」

相沢くんのことも少し気になってたんだった。