____

__________


________________…



美奈「ッハァ、ハァ…」



とにかく走った。

気づけば校門の目の前まで来ていた。





悔しい。

あんなことされて、何にもできなかった自分が惨めで。

もう…学校にも行きたくない。

考え始めたら、また涙がでそうになった。


美奈「…ッ」


だいたい、なんであんなやつに
2回もキスされなきゃなんないの?


しかも、2回目は数え切れないほど。
キスってそんな簡単にしていいもんじゃない!

…私だって…
初めては大切な人と…とか、 
そんな相手現れるわけないって分かってても

…憧れてた。


だけど、その憧れはあいつに会った次の日に、
粉々に崩された。

そして今日まで。
思い出しただけで、怒りと屈辱の念に襲われる。


地味だの、メガネだの、人が傷つく言葉ばっかり言ってくるくせに。

初めて会ったときに言った言葉だけ
謝ればいいって問題じゃないわ!


あーもー!


美奈「ッバカやろぉー!」

誰もいない校門の前で、
私は思わず叫んだ。