必死に抵抗するも、


美奈「ッ…んん…」


先輩の勢いは止まらない。


帝「ッ…」


降り注ぐキスを、ただ受けることしかできない悔しさに涙がでそうだった。


ドンッと胸板を叩いても、びくともしない。



美奈「んっ…フッ」



出したこともない自分の声に
恥ずかしさがこみ上げてくる。


なんで…
なんでこんなことするのよ。
こんな地味メガネ、弄んで楽しい?


ねぇ、

どうして?


ポロッ_


涙が…止まらない。



______…


それからどのくらいたったのか。


美奈「ッぷはぁ…ハァ、ハァ…」


ようやく私の唇が解放された。


帝「…悪りぃ…。」



その言葉に、抑えきれない怒りを感じた。


美奈「ふざけんじゃないわよ。先輩、自分がやってること、わかってるんですか?犯罪ですよ?」


謝るくらいなら…

美奈「謝るくらいなら、こんなことしないで!」


ダッ____



私はそのまま、図書室を飛び出した。



ただただ走った。


全てを消し去りたくて。


帝「…お前は、俺のもん…だ。」


先輩が発した言葉なんて知りもせずに。