彩香「そうそう!それで、今回文化祭では、うちの高校の女子生徒の中から、推薦で美少女を集めようって話!」



美奈「…。うん。話の流れは良くわかりました。」



彩香「でしょでしょ?おばさんに頼まれててさ~。もちろん近々、本格的に校内で候補者を募る予定なんだけどね。先んじて美奈には話しておこう!と思って~」



美奈「いや。あのさ。」



彩香「ん?」



美奈「私は出ないよ。」


彩香「え!なんで?!」


美奈「いや、だっておかしいでしょ。クラスイチ、いや学校イチ地味な女子生徒だよ?!」


コトンッ…――


彩香「だって…。」


彩香が、カップを机に置き、
急にまじめなトーンで呟いた。



彩香「私、今回のデートで美奈にオシャレを頑張ってもらって、改めて思ったんだもん。」


美奈「え…」


彩香「美奈は本当に整っていて綺麗なのに、メガネッてだけで周りから地味扱いされて、美奈本人も、それを受け止めて地味でいいやって生きてる。」


美奈「…」


彩香「私は、それが、…悔しかったんだ。」


悔しい?彩香がなんで…?