"そんなタイミング良く、物事が進むわけない"

そう思ったばかりだったけれど


先生「あ、森永。」


昼休みに廊下で、
いつものごとく先生に声をかけられた。


ということは…


先生「今日、放課後に森永に頼みたいことがあるんだが…」


美奈「それって、文化祭の件ですか?」


先生「ああ。前のホッチキスみたいな感じだ。今回は文化祭用の資料を外部の方向けに封筒に入れて欲しいんだよ。」


美奈「私一人で、ですか?」


先生「いや、もう一人、部活に入ってない子がいるから、その子と頼みたいんだが…」


いきなりのチャンス到来。


美奈「…わかりました。」



…でも、


来るのかな…山神帝。


というか…
来たとしてもあきらかに気まずいよね。


私が山神帝の過去を知ってることは、
向こうは知らないんだし…


ああー…


どうしよう。
緊張してきた。