美奈「いつも…彩香に助けられてばっかりだ。」
ほんとに。
何かあったときは必ず彩香が
アドバイスしてくれる。
だから、前に進めるんだよ。
彩香「ふふ。嬉しいこと言ってくれるね!
私は美奈の親友だからね!」
美奈「ありがとう。」
心から。
彩香「ところで、さ。」
美奈「?」
彩香「美奈はさ、好きな人とかいないの?」
…でたな、
彩香の好物、恋バナ。
美奈「いない___」
____"美奈の笑顔、可愛いと思うよ"___
…
なんで今思い出すのか。
彩香「えー?ほんと??じゃあ…」
本当は理由なんてわかっているのかもしれない。
だけど、
彩香「相沢くんのこと、どう思う?」
…
美奈「…優しい親切な部類のイケメン。」
今はまだ、
この気持ちに蓋をしたい。
現実と向き合うには、
あまりにも自分に自信がなさすぎるから。