警察の調べで、沙羅はストーカー被害にあっていたことが分った。


沙羅が男にやめるように伝えた際、
逆上した男は沙羅を殺害。

そのまま、
帰らぬ人となってしまった。




沙羅は、透き通るような美人でありながら、
竹を割ったようなさっぱりとした性格だったため学校では男女問わず人気者だった。

そんな人気者の突然の死は、
多くの人の心を苦しめた。



そして、1番ショックを受けていたのは、



帝「ッ…沙羅…」




帝だった。



俺は、何も言えなかった。
なんて声をかけていいのか分らなかったんだ。


沙羅を失った帝は、
見ていられないほどに変り果て
どんどん歪んでいった。


目を引く整った顔を持つ帝を狙う女は山ほどいる。
沙羅がいたころは、お似合いの2人の間に入り込む隙が無かったせいか
帝に言い寄る女はほとんどいなかった。

でも、今はもう沙羅がいない。
帝自身も、すべてを忘れたいがために、女遊びがひどくなっていったんだ。


そんな、親友の傷ついていく姿を
俺はただ見ていることしか…できなかった。