「ただいまー!」

はあ、疲れたー。今日は、夏休み前最後の学校。

友達と学校で会えないし、宿題も多くて大変だけど、夏祭りに海、プール!楽しみなこともたくさんある。

わたしは、勢いよくドアを開けた。

玄関には、見慣れない靴があった。

白のスニーカー、茶色のロングブーツ。

そして、白のハイヒール。

首を傾げてわたしの部屋に向かい、部屋のドアを開けると

「......えっと、誰?」

見知らぬ男の子がベッドの中ですやすやと眠っていた。

なんで?

男の子の顔を見て、わたしは息をのんだ。

キリッとした顔立ち、透き通った肌、長いまつ毛。
茶色の髪。

「綺麗......」

わたしは思わず呟いてしまった。