頭ん中は引くほど七瀬舞のことでいっぱいで、あれやこれやとひたすら考えていた。
「──ねぇ、柊弥……ねぇ!!柊弥ってば!!」
「んあ?なに~?」
「もぉ、私の話聞いてる!?」
「聞いてなぁい。俺、今忙しいんだよね~」
「ちゃんと聞いてよ、柊弥!!」
俺の隣に座ってぷんすか怒っているのは西園寺凛(さいおんじりん)。俺の幼なじみ。
「なにか良いことでもあった?柊弥。嬉しそうな顔をしているね」
「あ?ああ……ま~ね」
「へえ、それはとても気になるね」
俺の前に座ってニコニコ笑みを浮かべているのは西園寺蓮(さいおんじれん)。俺の幼なじみ。
んで、お察しの通り、凛と蓮は双子の兄妹で激似。凛は綺麗と言うよりは可愛い系で、男を惚れさせんのが上手くて悪どい魔性の女。学園内の男ほとんどに告られたんじゃね?って感じ。
蓮は……まあ、俺の次くらいにはイケメンなんじゃね?知らんけど。
ま、そんなこんなでこいつらは、俺が心を許しているメンツの内の2人で、西園寺も九条ほどではないがそれなりの財閥。蓮と凛も御曹司・令嬢ってわけ。
誰とも馴れ合う気がなかった幼稚園児の頃、この2人が妙に俺に懐いて、成り行きのまま現在に至るって感じ。
そんな俺達が在学しているのは、“天馬学園(てんまがくえん)”。
幼稚園から大学までエスカレーター式で、エリートコース(要は超金持ち)と、一般コース(ある程度の金と、それなりの学力必須)という2つに分かれている。で、高校へ上がると同時にエリートコースには、かな~り面倒なシステムが強制的に導入されて──。
「──ねぇ、柊弥……ねぇ!!柊弥ってば!!」
「んあ?なに~?」
「もぉ、私の話聞いてる!?」
「聞いてなぁい。俺、今忙しいんだよね~」
「ちゃんと聞いてよ、柊弥!!」
俺の隣に座ってぷんすか怒っているのは西園寺凛(さいおんじりん)。俺の幼なじみ。
「なにか良いことでもあった?柊弥。嬉しそうな顔をしているね」
「あ?ああ……ま~ね」
「へえ、それはとても気になるね」
俺の前に座ってニコニコ笑みを浮かべているのは西園寺蓮(さいおんじれん)。俺の幼なじみ。
んで、お察しの通り、凛と蓮は双子の兄妹で激似。凛は綺麗と言うよりは可愛い系で、男を惚れさせんのが上手くて悪どい魔性の女。学園内の男ほとんどに告られたんじゃね?って感じ。
蓮は……まあ、俺の次くらいにはイケメンなんじゃね?知らんけど。
ま、そんなこんなでこいつらは、俺が心を許しているメンツの内の2人で、西園寺も九条ほどではないがそれなりの財閥。蓮と凛も御曹司・令嬢ってわけ。
誰とも馴れ合う気がなかった幼稚園児の頃、この2人が妙に俺に懐いて、成り行きのまま現在に至るって感じ。
そんな俺達が在学しているのは、“天馬学園(てんまがくえん)”。
幼稚園から大学までエスカレーター式で、エリートコース(要は超金持ち)と、一般コース(ある程度の金と、それなりの学力必須)という2つに分かれている。で、高校へ上がると同時にエリートコースには、かな~り面倒なシステムが強制的に導入されて──。