配置的に眼鏡先輩が鬼の形相ガールのサーバントで、ニコニコボーイのサーバントがキリッと女子……といったところか。


「フンッ。柊弥が執着してるわりには大した女じゃないわね。一体どんな手を使って取り入ったのかしら?」

「まぁまぁ、落ち着きなよ凛。まずは互いを知る為にも自己紹介をしようじゃないか。な?柊弥」


・・・・この2人、めっちゃ似てない!?性別が違うだけで、顔立ちがそっくりなんですけど!! まあ、雰囲気は全然違うけどね。


「これ、俺のサーバント。七瀬舞」


指差して『これ』言うな!!


「七瀬舞です……よろしくお願いします」 

「僕は西園寺蓮。よろしくね、舞ちゃん」

「私は蓮様のサーバント、前田志緒理(まえだしおり)と申します」


シーーンッとする室内。ご機嫌斜めな鬼の形相ガールは、どうやら自己紹介をする気はないらしい。


「こちらの方は西園寺凛様……私のマスターです。私は上杉恭次郎(うえすぎきょうじろう)と申します」

「前田さんと上杉さんは3年生で、僕と凛は舞ちゃんと同い年だよ」

「あ、そう……ですか」

「こんな庶民女に柊弥のサーバントなんて勤まるのかしら?」

「凛、そんな言い方はよさないか。舞ちゃんが可哀想だろう?悪いね、舞ちゃん」

「いえ、別に」


妙に優しくしてくれる蓮君……いや、蓮様の方がいいのかな?


「フンッ!」