「ふふっ、可愛い声……」


「千景さんっ……」


声を潜めて、抗議をする。


もし、人が通っていたら……


「大丈夫だよ。今は人がいる気配はないし、万が一人がいたとしても一応鍵かけてるから入ってこれないよ」


それは安心してもいいのかな……


逆に怪しまれるような気が……


「だからさ、少しくらいイチャイチャさせて」


思わず顔が引きつる。


それ、絶対少しじゃない……


「ち、千景さん、待っ……」


「待てないよ」


「んんっ」


何の予告もなしにキスをされた。


顔が一気に赤くなる。


「もっとキスさせて」


艶やかに笑った千景さんに唇が腫れるんじゃないかって思うくらいいっぱいキスをされて。


それから、しばらく甘い時間を過ごすこととなった。



fin