病室を出たところで、瞬はいきなり警視総監に胸を掴み上げられる。

「よくも娘を!お前のせいで楓は!」

抵抗せずにいる瞬に、警視総監はわなわなと震えながら更に力を込めた。

「二度と私の前に現れるな。妻を見殺しにした夫、犯人を捕まえられなかった出来そこないの部下の顔など見たくないわ!」

そう言って勢いよく瞬を突き飛ばすと、ツカツカと立ち去って行った。