啓太side

「全然嬉しくねーよ」

ちょっとショックだった。ていうか結構。

お母さんから同居の話を持ちかけられたときは流石に動揺したけど

相手が神楽莉々だとしってすぐ了承した

まさか俺の母親と神楽が繋がっていたなんて


神楽は中学校の同級生

相手は俺のことが好きみたいだった

最初はまじかよと思った

飛び切りの美人ってわけもない顔も普通

頭がいいってことしか知らなかった

けど神楽を見てたら一瞬思いっきり笑顔になる時がある

その顔が好きだっためちゃ明るくてその顔見てたら何もかも忘れられそうな

そんな顔が好きで俺はすぐ神楽に惚れた

思いを伝えようと思ったときには神楽は俺を避けてて

話しかける隙もなかった

明日こそはって思いながら過ごしてると3学期になって神楽は学校に来なくなった

友だちから聞いた話だが勉強するために学校を休んでるらしい

それから思いを伝えられることなく卒業した



神楽はずっと俺のことが好きだと思ってたから

話しかけるチャンスがあればすぐ付き合えると思ってた

実際俺はモテるし



けど神楽の

「全然嬉しくねーよ」

って言葉を聞いてショックを受けた


うぬぼれてたずっと俺のことが好きだって

もう神楽は俺のことが好きではないという感じがした