司が去っていった襖を見つめ、莉子はしばらく考えを巡らせていた。
自分には価値なんか無いと莉子自身は思っているから、やはり司とはまったく釣り合わないと思う。
それにこの先、結納や結婚式ともなると、たくさんのお金と時間を、司がその事に使ってしまうだろう。
ここ数日で、彼の忙しいさは知ってしまったから、自分の事でそんなに時間を費やして欲しくはないと思ってしまう。
形ばかりの婚約者なのだから…。
結納や結婚式は辞めて欲しいと提案した方が良いかもしれない。
そして、手紙を書く。
まずは兄、妹に…東雲家の当主、そして…司に。
全ての想いをこの手紙に託して…。
自分には価値なんか無いと莉子自身は思っているから、やはり司とはまったく釣り合わないと思う。
それにこの先、結納や結婚式ともなると、たくさんのお金と時間を、司がその事に使ってしまうだろう。
ここ数日で、彼の忙しいさは知ってしまったから、自分の事でそんなに時間を費やして欲しくはないと思ってしまう。
形ばかりの婚約者なのだから…。
結納や結婚式は辞めて欲しいと提案した方が良いかもしれない。
そして、手紙を書く。
まずは兄、妹に…東雲家の当主、そして…司に。
全ての想いをこの手紙に託して…。