「…はぁ~っ!
どのアトラクションも
超楽しかったぁ~!!」
「そうですか…。
お前、元気だな。
俺はもう遊び疲れたよ…」
コーヒーカップから始まり、ジェットコースター、おばけ屋敷、メリーゴーランド…、全部のアトラクションを制覇しようと回っているうちに、あたりはすっかり暗くなっていた。
「せんせっ!
最後にあれ…、
乗りましょう?」
そう言って、指を指したのはゆっくりと宙を回る、大きな観覧車。
「1番最後に、
とっておいたんです。
あれで全アトラクション
制覇ですよっ!」
「…ったく、しょーがねぇな。
あれで本当に最後だかんな」
文句をたれながらも、私のお願いをちゃんと聞いてくれる先生に胸が、ほわっと温かくなる。