料理研究部のように、高みを目指す人がいたり、八神君のように、自己学習に励む人がいたり。

皆それぞれ目標があるように、私にだって誰にも負けない志がある。


それを誰かに分かって欲しいとは言わないけど、決して“無”の人間ではないと。


そう自分にはっきり言い聞かせると、少しだけ心が軽くなったような気がして。


それ以降余計な考えは捨てて、私は引き続き亜陽君とお家デートを満喫したのだった。