「そ、そんなことないよ。亜陽君以外の人とこんな事するわけ……」
その先の言葉を言おうとした手前。
今犯した自分の失態に気付き、口の動きがピタリと止まる。
けど、後悔したところで時すでに遅し。
亜陽君の表情が益々険しくなるのと同時に、腰に回された腕が小刻みに震え出し、血の気が一気に引いてきた。
「……許さない。美月の“はじめて”は全部俺だけのものなのに……」
ポツリと低く呟いた言葉から伝わってくる、亜陽君の暗くて闇深い感情。
怒りに満ちた“嫉妬”というもの。
初めて見せる亜陽君のそんな感情が、不謹慎だと分かっていても嬉しく感じる反面。
少しの恐怖感が否めず、どっちの気持ちに重きを置けばいいのかよく分からない。
その時、亜陽君は手に持っていた日誌を床に投げ捨てると、私の膝に腕を滑り込ませた瞬間、軽々と体を持ち上げてきた。
突然のお姫様抱っこに驚き、私は軽い悲鳴をあげて咄嗟に彼の首元にしがみつく。
それから、亜陽君は直ぐ近くにあった長椅子の上に私を優しく寝かせた後、両手首を掴み、私を見下ろしてきた。
「あ、亜陽君?一体何を……?」
その表情は普段の彼からは想像出来ない程、感情がなく、とても無機質で。
冷たく光る青い目が静かに私を捉えて離さない。
しかも、この見覚えのある光景が昨日の熱を呼び起こし、体中が急激に火照っていく。
まさか、こんな場所で亜陽君も……!?
そう思った直後。
亜陽君の腕が私の首元に伸びて来て、何やら結んでいた赤いリボンをするすると解いていく。
そして、あろうことか。
ベストを外され、第一までしっかりとしめられたワイシャツのボタンも、慣れた手つきで外し始める。
続けて第二、第三と。
ついには第四ボタンまで外されてしまい、不可抗力とはいえ、下着を人前で晒すのは生まれて初めてのことで。
例え亜陽君の前だとしても恥ずかしくなり、今度は全身が焼けるように熱くなっていく。
「……良かった。ここはまだ綺麗だね」
それから、何やら私の胸元をじっと見つめた後、安堵の息を漏らした亜陽君の表情が少しだけ和らいだ瞬間。
突如、綺麗な顔が降って来て、膨らみのある胸元に亜陽君の湿った唇がぴたりと触れる。
「やっ、亜陽君!?」
反射的に体が小さく跳ね上がり、咄嗟に退けようとするも、手首をがっちり拘束されている為抵抗出来ずにいると、亜陽君は力強く私の胸元を吸い始める。
まさか自分も学校で淫らな行為を!?
そう思った途端、亜陽君の唇は直ぐに離れ、拘束していた手を緩めると、私を優しく抱き起こしてくれた。
その先の言葉を言おうとした手前。
今犯した自分の失態に気付き、口の動きがピタリと止まる。
けど、後悔したところで時すでに遅し。
亜陽君の表情が益々険しくなるのと同時に、腰に回された腕が小刻みに震え出し、血の気が一気に引いてきた。
「……許さない。美月の“はじめて”は全部俺だけのものなのに……」
ポツリと低く呟いた言葉から伝わってくる、亜陽君の暗くて闇深い感情。
怒りに満ちた“嫉妬”というもの。
初めて見せる亜陽君のそんな感情が、不謹慎だと分かっていても嬉しく感じる反面。
少しの恐怖感が否めず、どっちの気持ちに重きを置けばいいのかよく分からない。
その時、亜陽君は手に持っていた日誌を床に投げ捨てると、私の膝に腕を滑り込ませた瞬間、軽々と体を持ち上げてきた。
突然のお姫様抱っこに驚き、私は軽い悲鳴をあげて咄嗟に彼の首元にしがみつく。
それから、亜陽君は直ぐ近くにあった長椅子の上に私を優しく寝かせた後、両手首を掴み、私を見下ろしてきた。
「あ、亜陽君?一体何を……?」
その表情は普段の彼からは想像出来ない程、感情がなく、とても無機質で。
冷たく光る青い目が静かに私を捉えて離さない。
しかも、この見覚えのある光景が昨日の熱を呼び起こし、体中が急激に火照っていく。
まさか、こんな場所で亜陽君も……!?
そう思った直後。
亜陽君の腕が私の首元に伸びて来て、何やら結んでいた赤いリボンをするすると解いていく。
そして、あろうことか。
ベストを外され、第一までしっかりとしめられたワイシャツのボタンも、慣れた手つきで外し始める。
続けて第二、第三と。
ついには第四ボタンまで外されてしまい、不可抗力とはいえ、下着を人前で晒すのは生まれて初めてのことで。
例え亜陽君の前だとしても恥ずかしくなり、今度は全身が焼けるように熱くなっていく。
「……良かった。ここはまだ綺麗だね」
それから、何やら私の胸元をじっと見つめた後、安堵の息を漏らした亜陽君の表情が少しだけ和らいだ瞬間。
突如、綺麗な顔が降って来て、膨らみのある胸元に亜陽君の湿った唇がぴたりと触れる。
「やっ、亜陽君!?」
反射的に体が小さく跳ね上がり、咄嗟に退けようとするも、手首をがっちり拘束されている為抵抗出来ずにいると、亜陽君は力強く私の胸元を吸い始める。
まさか自分も学校で淫らな行為を!?
そう思った途端、亜陽君の唇は直ぐに離れ、拘束していた手を緩めると、私を優しく抱き起こしてくれた。