「んだそれ。やったこともねーのに何でそんな事が分かるんだ?現に美月は生徒会の仕事をこなしてるし、人に物言う度胸もあるし、行動力もあるし、それだけやってて何が無理なんだ?」

そんな悶々とする中、怪訝な表情でこれでもかと称賛され、私は恥ずかしくなって身を縮こませる。


確かに、これまで亜陽君に追いつこうと必死だったから、よく分からなかったけど、改めて人から言われると、そうなのだろうか。


「全く、美月は自己肯定感が低いんだよ。もっと自信持てばいいだろ。少なくとも俺が見た限りそうは思わねーよ」

暫く考え方む私を八神君は呆れた目で眺めてくるけど、その言葉に凄く勇気付けられて。

改めて視野の広さに感動した私は、嬉しさ半分照れくさい気持ちが入り混じり、徐に首を縦に振った。


それから、引き続き昼食を堪能した後、二人で後片付けをして映画を観たりしていたら、気付けば外はいつの間にか暗くなっていた。

学校に居る時は特に意識していなかったけど、こう言う時の一日は何でこんなにも早いのだろうと。

しみじみとそう感じながら時刻を確認すると、もうすぐ七時を回ろうとしていた。