「大丈夫か!?紬!!」

体を強く揺さぶられて、目を開く。

すぐ近くに、必死そうな綾川の顔があった。

「あれ、?私、、、」

仰向けに寝た状態の私は、強く床に打ち付けてしまったのか背中が痛く、急には体を起こすことができなかった。

一体何が起こったのか。

状況が整理できず、何とも言えない表情で綾川を見返す。

「よかった、無事だな。怪我はないか?」

そう問いかけてくる綾川を見て、私はようやく自分の身に何が起こったのかを思い出した。

「みんなは、、、」

掠れた声でそう聞く。

京極くんは大丈夫だろうか。会場の皆も、、、。

「みんな避難してる。怪我人もお前以外は0だよ」

「そっか、よかった、」

そう言われて安堵の声が漏れる。

記念すべき私たちのパーティーで怪我人が出てしまったら、商品化だってパーになっていたかもしれない。