どうか承諾してくれ!という想いをこめて私は叫ぶ。

返事は、、、

「わかったよ。じゃあ今日から紬は俺のフィアンセな」

私の手に半ば無理やりそのカップアイスを押し付けると、綾川は渋々と言った様子でそう答えた。

「あ、ハーゲン〇ッツ、、、」

私は自分の手に握られたカップアイスを見て、そう呟く。

私の好きなアイスを覚えてくれていたのだ。

「ありがとう、綾川!」

その嬉しさからベッドから勢いよく飛び降り、そのまま綾川に抱きつく。

「お、おう!」

耳まで赤くした綾川が、その腕でゆっくり私の体を包み込んだ。

その様子を部屋の入口から竹岩や京極、その他諸々が覗いていたことを、2人は知る由もなかった。