「まずは付き合うところからでしょうが!」

「え、でもデート何回かしたし、、」

訳が分からないという表情で綾川が反論する。

「俺と結婚したくないってことか、?」

「そ、それは、、」

真っ直ぐな瞳でそう訴えられると心にくるものがある。

しかし、ここで押し負けるわけには行かない。

いくらなんでも必死に勉強して入った大学を退学するなんてことはできない。

「別に結婚してからもお前の好きなようにやっていいから。大学だってそのまま行けばいいだろ」

私の心を見透かしたように、綾川がそう言った。

そうは言っても、お付き合いをぶっ飛ばして結婚なんてさすがにリスキーすぎる。

「それなら、、、せめて婚約者で!!」